2025年7月15日
ブッツァーティ「タタール人の砂漠」読了 士官学校を卒業した若者が,辺境の砦に配属された.その砦は国境の砂漠に面している.砂漠にはタタール人がいるという伝説があり,砦の兵士たちはそれに備えてそこにいることになっている.実際 […]
2025年7月12日
米澤穂信「本と鍵の季節」「栞と嘘の季節」読了 図書委員の男子高校生が,学校で起きる謎を解いてゆく,というお話.男子高校生(中学生も)は基本的に阿呆であると考えている塾長からすると,こんな捻くれた高校生が存在するのかと不思 […]
2025年7月6日
J.P.ホーガン「未踏の蒼穹」読了 惑星間航行を技術的に可能なレベルにまで持ってきた金星人が,数千年前に滅びた地球人類の研究をするために,地球(テラと呼ばれている)と月にある地球人の遺跡の発掘調査をする,というところから […]
2025年6月19日
R.F.クァン「バベル」読了 駅の本屋で平積みにされていて,表紙がカッコ良かったから買ってしまったやつ. 19世紀中ごろの英国を舞台にしているが,世界線が若干異なり,魔宝具(銀の棒)が存在するような世界のお話である.主人 […]
2025年6月10日
J.P.ホーガン「ミネルヴァ計画」読了 月面で宇宙服を着た五万年前の人類の死体が発見されたところからはじまる「星を継ぐもの」シリーズの最終巻.シリーズ全体を通して,壮大なホラと底抜けの楽観主義とご都合主義に溢れていて,読 […]
2025年4月13日
E.フラー・トリー「神は脳が作った」読了 神の概念が人類史においてどのタイミングで,どのような準備のもとに現れたのかを,ヒト種の脳の発達をポイントと考えて解説している.要するに,人の脳が自己言及的能力を持つようになること […]
2025年4月6日
沼田真祐「影裏」読了 ちょっと前に芥川賞を受賞した作品で,盛岡近辺を舞台にしているっぽい設定である.全体的に灰色の雰囲気で,お話自体については「それで?」という感想しか出てこない.塾長の読解力と感性が壊れている可能性もあ […]
2025年3月11日
高田大介「図書館の魔女 烏の伝言(上下)」読了 こないだ読んだ「図書館の魔女」の続編で,時系列的にも前作からちょっと後の話.前回の話でニザマ皇帝が復権したことで,宦官官僚たちが職を追われ,その家族も追ってから逃れなくては […]
2025年3月3日
高田大介「図書館の魔女1~4」読了 タイトルからは魔法使い的なお話かと想像されるかもしれないが,架空の大陸や海を舞台にした,地に足のついた物語である.自然描写が精密かつ鮮やかで,塾長は基本的にそういう細かい描写を「うるさ […]
2025年2月1日
山本義隆「物理学の誕生 山本義隆自選論集1」読了 著者がこれまでに書いてきた,科学史に関する小論を集めたもの.内容的には重複も多く,雑多な印象を受ける.同じことが何度も書いてあるので頭に残りやすいと言えばそう言えなくもな […]