本日の石原学舎 2022年5月26日(木)

理系物理演習は,先週に引き続き単振動.摩擦のある場合の単振動(もどき)や,2物体をバネで繋いだ場合の扱いについて学んだ.特に,2物体をバネで繋ぐ問題は,アプローチが三種類ほどあり(重心から見る方法,一方から他方を見る方法,慣性力を使う方法),今回は慣性力以外の2つの式変形について丁寧に話した.入試で出題される場合は誘導がつくことがほとんどであるが,誘導なしで自力の式変形ができるようにしておかないと,時間制限のある試験では余裕を持って処理することができない.所謂進学校の受験生は当たり前のようにやっている(やらされてる?)ことですわ.

このタイプのものは,市販のしょーもない本,例えば「物理のエッセンス」とか「良問の風」なんかだと,質量の等しい2物体についての問題が,出鱈目な解説とともに扱われているのであるが,そのような方法では質量が異なるような場合や,一様重力場で落下しながらビヨンビヨンとなる場合に応用ができない.難しく感じるかもしれないが,ちゃんと先につながる方法で勉強しないと,せっかく時間をかけても無駄になってしまう.どうしてあんなクソみたいな本たちが売れていて,もっとちゃんとした本が売れ残っているんだろう.

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