本日の石原学舎 2022年5月19日(木)

理系物理演習は単振動.単振動は高校物理の花形の一つの分野で,典型的な難問はこれまでほとんどこの分野または近い分野から出題されてきた.それくらい重要な分野にも関わらず苦手な受験生が多いのは,基本的な考え方や覚えておくべきことをきちんと頭に入れておらず,ルーチンでできることをルーチンでやらない(できない)からだと塾長は考えている.

実のところ,予備校で一番上のクラスを教えていたときも,4月の段階で単振動の運動方程式とその解の形を即答できた子はいなかった.ということは,現役時代には力学の最重要テーマについて丸腰で戦っていたようなものだ.何があかんのかというと,まず第一には教科書がクソであること(これは我々が受験生の時から一貫している),第二に学校での教え方がまずいこと,第三に,岩手県の高校生の大半が良い本やよい物やよい教員を見極める能力を持っていないor磨いていないこと(批判的精神を持っていないのではないかと思われる生徒さんが結構いるのだ)が挙げられるだろう.第一と第二の観点に関しては,完全に大人の責任であり,もっとなんとかならんのかと思う.

最近,みずほ銀行出身のエライ人が「三角関数いらん」とか言い出してるみたいだけど,大事なことは,アホなやつに発言権を与えるな,アホなやつに権限を与えるな,に尽きるね.「〜いらん」て言ってるやつはみんな,その「〜」の能力がないわけで,そんな奴の言うこと聞く必要なんてないやろ.

教訓 「〜いらん」「〜の教育が間違っている」と言っている奴らは,みんな「〜」が苦手である.前者の代表が数学で,後者の代表が英語であろう.どっちにしても,できない奴の言うことを聞く必要はない.黙殺せよ.権限を剥奪せよ.

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