本日の石原学舎
物理演習は,運動の3法則について.運動方程式を立てる際の注意事項を述べてから,高校物理で現れる力の性質についていくつか決まり事を話した.摩擦力の定義なんかは基本法則というよりは,「そういうモデルで計算することにしました」宣言のようなものなので,実は話していてちょっと気持ち悪い.あと,「軽い」糸でないと計算がえらいことになるという話もした.実のところ,軽い糸だからこそ張力が場所によらない,滑車に及ぼす力も糸の両端の張力の合力である,という性質が示せるわけで,生徒さんたちは初めて聞いたぜ,的な反応を示していた.これは別に大層な話ではなく,学校でちゃんとやっておくべきことだと思う.うちでは特別なことは何もしていない.お勉強に特別なことなど何もない.
来週は引き続き,運動方程式を立てるということについて,より実用的な話をしつつ演習に取り組む予定.最初のところをできるだけ丁寧に,先につながるようにやっていかねば.
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生徒さんから「生徒からどう呼ばれたいですか」と聞かれたので「師匠と呼ばれたいですな」と答えておいた.なんか,立派な人っぽくてかっこいいじゃん.