国際卓越大
東北大学に続いて、東京科学大も国際卓越大に認定されたというニュースを見た。どのニュースも概ね好意的な書き方をしているが、これは一体どういうことなんだろう。
まず第一に気になるのが、一体誰が認定をしているのか、ということである。以前ショパンコンクールについて書いた時にも少しふれたが、審査員に審査をする資格が本当にあるのか、という疑問である。ショパンコンクールであれば、資格が本当にあるのかという疑問があるにしても、少なくとも彼ら審査員は全員一線級のピアニスト、音楽家であった(ある?)わけで、「あんたたちは少なくとも昔は立派だった。今は耳がよく聞こえないかもしれないけどね」くらいの権威はあって敬意も払われている(払われるべき)人々である。しかし、卓越大の認定についてはどうか。もちろん、大学教員もそれに参加しているだろう。しかし、そもそもこのように以前失敗して、現在も災いを撒き散らかしている「選択と集中」を繰り返すようなプランを出してきたのが、大学教員そのものであるとは考えにくい。おそらく高い確率で文科省の無能な人々と、勉強なんかしたことのない頭の悪い国会議員の先生方のはずだ。となると、認定に関わっている大学教員がいるのであれば、文科省の甘言に乗せられて学問と大学人を裏切った東大の故有馬教授のようなタイプの人間なんじゃないかと邪推したくなる。
そして最も気になるのが、そもそも何で東北大が一番手で認定されたのか、ということだ。うちの生徒さんが「東北大が認定された。すごいなあ」みたいなことを以前話していたが、たとえば高校教員やマスコミがこのような感覚でいるのだとすれば、あまりにも大人として幼稚すぎて話にならない。東北大のHPとか見ても、出来もしないことをできると言ったり、文科省の言うことを全部聞きます、みたいな約束をして裏取引をしたとしか思えない。東北大は優秀なスタッフがそろった良い大学だと思うが、少なくともマネージメントをしている連中はタチの悪い商人気質の人々ばかりだと思う。言ったもん勝ち、というメンタリティーはアカデミックにはあんまそぐわない。
結局、日本全国津々浦々の人々が不思議に思っているだろうことは、東北大や東京科学大はいいとして、なんで東大と京大が後回しにされているのか、ということだと思う。あまりにあからさますぎて笑ってしまうが、ほぼ確実に、予算を盾にして東大と京大を文科省の犬にしたいということだろう。東北大はすでに文科省の犬である。近いうちに研究不正が増えると思うよ。東大と京大はOBに金持ちがいっぱいいるわけなので、文科省との結びつきを減らして、いっぱい寄付金もらって、好き勝手に研究教育に邁進できるようにした方がいいと思う。

