物語 ウクライナの歴史

黒川裕次「物語 ウクライナの歴史」

ウクライナがえらいことになっているけど,よくよく考えたらなんも知らんなあということで,とりあえずAmazonの検索で一番上に出てきたのを読んでみた.

遊牧民のうろつく肥沃な大地から,キエフ・ルーシ公国,ポーランドやリトアニアの支配,コサックの興盛を経て,モスクワの保護下に入ったところ属国になってしまい,その後はロシアとオーストリアに分割統治みたいなかたちになり,一瞬だけ独立したと思ったらソビエトの属国になり,ソビエト崩壊と共にようやく棚ぼた的独立を果たしたと思ったら,プーチンの阿呆が喧嘩売ってきたという,なんとも微妙な国である.

スキタイとかモンゴルみたいな遊牧民と,あっちこっちからやってくる野盗みたいな連中と農民がごっちゃになってできていて,民族の統一性というものがあるのかどうかがよくわからん.地続きであるヨーロッパやアジアなんかだとこういう国がほとんどなんだろうな.狭い領域でこんなに色々な民族みたいなのがうろついてるんだから,もう一つにまとまって仲良くやれよ,って思うんだが,言語や風習がちょっと違うだけであいつらは敵対し始めるわけだ.この世界の成り立ちを知るという人類の崇高な使命に対して,なんとも小さいメンツとプライドよ.

民族がどうとかは全然どうでもいいんだけど,とりあえず相手と世界を脅して他所様のものや土地や人を奪って自分のものにするのは,知能指数と民度が疑われるからやめた方がいいよとプー珍に言いたい.

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