恩着せがましいぜ
一高や他の高校で,成績が優秀な生徒さん相手に学校の先生方が添削指導をするというシステムがある.自分で勉強のペースが掴めない子には結構なシステムだとは思うが,「止めることは許さぬ,サボったら以後は面倒を見ない」的な但し書きが書いてあって,ものすごく気持ち悪い.先生方としては「残業代も出ねえのに,真面目にやらん生徒の相手なんかしとれん」ということかもしれない.でも,なんかこの「お前たちのためにやってやってるのだ」的なメッセージが恩着せがましくて嫌い.サボる生徒がいればサービス残業なくてラッキー的な思考にはならないのだろうか.あるいは,あの恩着せがましいメッセージには何か別の意図があるのだろうか.そもそも,そのような文言を入れるという発想がワシにはない.
恩着せがましいといえば,公立学校の検定教科書の裏表紙に「この教科書は税金のおかげで無料配布されている.大事にしろや」的なメッセージがあるのも大嫌い.国や地方公共団体が公教育に金を出すのは,社会のレベルを上げるための(自分達のための)必要経費・自己投資であり,子供たちへの施しなどでは断じてない.というか,投資先としてはわけのわからんファンドなんかよりもよっぽどリスクの低いもののはずなのに,なんで財布の紐を握っている連中は教育に金を出し渋るのかがわからない.そして,内容を全く理解してない連中が,なぜ教育に口を出したがるのかがわからない.教育が最も大きな成果を挙げるのは,子供たちが財布を握っている連中の悪口を当たり前のように言えるような環境なのに.要するに,偉そうにしたい連中が自分のものでもない金をあたかも自分のものであるかのように使っているから,そういう文言が出てくるんだろうな.ワシには全くない発想ですわ.