復習
生徒さんと話していて,教科書や参考書を読んだり,授業(動画)を見てわかんないところは「わからん」と思って放置,という人もいるのだと知った.これは勿体無い.教科書を読んでよくわからないところを,翌日もう一度読んでみたらわかった,という現象はよくある(必要条件は,「わからん」内容をある程度以上真面目に理解しようとすることだと思う).夜寝ている間に,脳味噌の中身が整理されるのだろうと想像している.しかし,2度目に読む(見る,考える)タイミングが2日目以降になると,ほとんどの場合どうにもならない.だから,学生の皆様には,今日わからないことが明日わかるようになる可能性がある,そして明日怠けるとそのチャンスはほぼ消える,ということを知って欲しい.石原学舎の宿題も,苦手な分野の場合は翌日に類題が出ることが多いので,すぐにやっておいた方がいい.あと,よくわからんかったら翌日ノートを見る,質問をする,みたいなことはした方がいい.それで全部解決することはないだろうが,わかる内容が少しでも増えれば儲けもんでしょ.
睡眠以外に役立つ活動としては,散歩がある.塾長は学生時代に教科書や論文なんかを読んでいてよくわからんところがあったら気分転換に散歩していた.散歩している間に「ああ,わかった」と思うこともしばしばあったので,散歩も何かの役に立つのであると信じている.もちろん,考えるべき内容がある程度頭に入っていることは必要条件だし,何らかの問題を解きたいと思っているのであれば(入試問題でもなんでも),問題自体は完全に頭に入っていることが絶対に必要ではある.実は生徒さんと会話していて「?」と思うことが多いのは,彼ら彼女らが塾長の知らない問題を質問してくる時に,問題の条件などを正確には覚えていないことがほとんどであること.数学の問題なんかは,ほぼ一言一句違わずに頭に入れるのが当然だし,物理や化学の問題も設定は完全に頭に入っているものだと塾長は考えているので,その辺のゆるさはちょっと理解できない.
というわけで,ある程度真剣に何かを理解しようとしたり,何かの問題を解こうとすると,脳味噌は意識的にそれらに取り組んでいない時でも,バックグラウンドで作業をしているらしい.だから,学生の皆様方におかれましては,まず真面目に取り組むこと,翌日にもう一度考えること,を推奨したい.