オンライン指導

石原学舎では,コロナが流行り始めた2020年から本格的にオンライン指導を模索し始めた.それまでも,地理的な条件などで対面指導ができない生徒さんに,メールやSkypeなどを用いて何かできないかと色々試したが,結局うまくいかなかった.一つには,当時の石原学舎のネット回線がADSLやモバイルWi-Fiで,スピードが遅かったり3日で3GBとか(もっと多かったかもしれないが覚えてない)の制限だったりで,安定した回線を維持できなかったというのがある.もう一つの理由は,Apple Pencilを使って板書をしたり,生徒さんの電子ノートに書き込みをするということを思いつかなかったこと.2020年に色々試したときも,最初のうちは授業動画をYouTube にアップして,それに対応する課題をメールで提出してもらってチェック,という,非常に原始的な形から始めた.最初の一年はオンラインのときはお月謝を半額にしたために収入が半減して大変だった.

2020年の途中からはZOOMと課金契約して,オンライン指導はZOOMに一本化し,集団指導(といっても多くてせいぜい3〜4人)のときはiPadを画面共有してオンライン指導,または iPad で動画を撮りつつ黒板の前で解説して対面・オンライン同時のハイブリッド,という形でやった.このあたりから,生徒さんの方もオンラインと対面を使い分けるようになり,ずっとオンラインの生徒さん,ずっと対面の生徒さん,その都度切り替える生徒さん,と使い方に慣れてきたようだ.

2021年の秋からは黒板の使用自体をやめ,プロジェクタでiPad のノートアプリを映すことで対面もオンラインも全部デジタルになった.生徒さんのノートは紙の子とタブレットの子が混在している.以前にも書いたが,塾長が今中学生・高校生だったら,確実にノートは全て電子ノートで統一していたと思う.もちろん,タブレットをぶち壊すこともあるし,cloudが飛ぶ可能性もあるので,必要なものはプリントアウトしただろうし,今でも大事な授業用素材についてはプリントアウトしたものを別に保存している.

個別指導に関しては,1:1はもちろん1:2もオンライン指導が可能になった.ZOOMで画面共有しつつ,電子ノートアプリのノートも共有することで,生徒さんが問題を解いているのをほぼリアルタイムでチェックし,同じノートにほぼリアルタイムでコメントを書き込むことができる.生徒さん側はタブレットだけでもOKだし,パソコンやスマホでZOOMの画面を確認することもできる.オンラインでの個別指導がベストであるとは思わないが,少なくとも突発的に通うことができない場合の代替手段(例えば,咳が出てるけど勉強はできるくらいに元気とか,送迎の保護者の方が会社の宴会で車が動かせないとか,塾長が名古屋に帰省しているとか)としては十分以上に使える.

ということで,去年くらいから個別指導を希望される方にはiPad とペンを準備してくれませんかとお願いしている.こうすることで,オンライン指導がやりやすくなり,さらに宿題を共有している電子ノートでやってもらうことで,チェックが極めて容易になる.お金を使わせて申し訳ありません,と陰で手を合わせている.そして,学校で支給されるiPad が,iCloud を使えないことで石原学舎でやっているような用途に使えないのが腹立たしい.App Storeが使えないiPad なんて,ただのYouTube閲覧装置やで.

1:2個別をオンラインでやっている様子.左右でそれぞれ別の生徒さんのノートを同時に見ている.これは塾長が名古屋に帰省していたときのやつ.タブレットの画面を2分割しているので,スマホだとちょっと見にくいかもしれない.でも,高校生諸君はまだ目が悪くなってないから,スマホでもいけるかも.

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