異色
朝日新聞のネット版に,若手京大准教授が数学の賞をもらった,という記事が出てた.その方が,東大を飛び級で卒業して大学院に進み,博士課程を中退して23歳で京大の数理解析研究所の助教になったという経歴を,その記事では「異色」と評しているのであるが,これは控えめに言ってとびっきりの能力を持っている人しか進むことのできない道で,このような経歴を「異色」という無色のorキワモノ的な表現で表すのはおかしいんじゃないか.
新聞記事って,ところどころで価値評価的表現をする.「〜も」「〜しか」みたいなのはいらんのだよな.記者の皆様方は,価値評価をするほどそれぞれの分野について明るいわけじゃないんだから,淡々と事実(と思われるもの)を伝えてくれればええねん.どうしても価値評価したいなら,いろんな人に聞いたり,ちゃんとした文献や本を読むなりして勉強してからにしてほしい.
こういうの見てると,多分他の分野の記事なんかも,全く内容がわかってない記者がテキトーなこと書いてるんだろうなあって思う.やっぱ,金出して新聞を読むのは間違っとる.