英語テキスト・問題集

ちょっと前に注文していた,中高一貫校用の英語教科書と問題集がぼったくり転売業者から届いた.新品だった.値段は普通に学校で購入するのの3倍ですわ.まさにぼったくり.なぜこんな事が起きるかというと,このような教科書と問題集が市販されていないから.公立学校で使っている教科書やワークブックは,勉強ができるようになることを目指して作られているわけではないということを痛感させられる.繰り返すが,市販の教科書問題集参考書にまともなものがあれば,このようなものに手を出す必要はない.

初歩的な英語の習得に大切なことは,ある型をまず教え,その型で多数の正しい英文を書かせること,読ませることである.もちろん一度見れば型がきちんと身につく生徒さんもごく稀にいるので全員が反復練習をする必要はないが,99%の生徒さんはそこまで記憶力が良くないので,考えなくても手が動く・口が動くまで反復練習しなくてはならない.残念ながら,この方向性で作られた参考書問題集はほとんどなく,数少ない例として「マーフィー」シリーズ,「キムタツ」シリーズなどがある.マーフィーさんのやつは,アホみたいにたくさん練習させられるが,公立高校での英文法で使うには少し口語に偏りすぎているのと,項目の配置が日本の文法書のそれと若干異なるので一人で使うのが難しい.キムタツシリーズはよいのであるが,かなりスパルタなので,そういう意味での体力のある人以外は多分無理.毎日少しずつ進む仕様になっているから,学校で副教材として使うのがいいかもしれない.

それで,前掲書のちょっとした不便をなくしてくれているのが一貫校用の「New Treasure」シリーズで,ざっと見た感じ,Stage3までをきちんとやれば,初歩的な英文法は大丈夫っぽい.もう少し問題数が多くてもいいとは思う.これより細かいことは,本を読んだり,難しめの論説を読んだりしながら少しずつ補っていけばいいだろう.New Treasure は,うちに来てくれている生徒さんから見せてもらって初めて知った.学校専用教材なので,市販されていないし塾や予備校にも卸されていないっぽい.教科書として使ってもらっているのはZ会にとってものすごく大きな利益になるのであろうと推測はできるが,是非同じようなコンセプトの市販教材を出版してほしいと思う.このままでは,日本の公教育はますますジリ貧になるばかりだぞえ.

新品でピカピカですねん.

Follow me!