ピチカート

今度やる予定の室内楽曲で,テンポの速いピチカートの連続があり,あんま得意じゃないから集中的に練習していたら右手中指に水脹れができた.なんかヒリヒリしてつらい.親指を使う曲で苦しんでいるチェロ弾きを見るたびに「そりゃあんた,普段から親指使って練習してないからそうなるんですよ.」と冷たい目を向けていたのであるが,こりゃ思いっきりブーメランだ.そりゃあんた,普段からピチカートの練習してないからそういうことになるんですよ,てことだ.

そんなわけで反省した塾長は,たとえピチカートのある曲を演奏する予定がなかったとしても,これから毎日少しずつピチカートの練習をするぞと決意したのであった.といっても,ピチカート専用の練習曲なんて見たことない(もちろん,絶対に存在することは確信している.世の中には必要以上のことをやって喜んでいるマニアックな連中が必ずいるのだ)し,普段弓で弾いているレパートリーをピチカートで練習するのが良いだろう.今考えてるのは,バッハの4番プレリュード.これは塾長の中ではリュートかチェンバロのイメージで,おそらくピチカートでも(十六分音符の即興部分以外は)それほど違和感がないはず.それに大きな移弦も多いし,いろんな弦を満遍なく使うし,いい練習になるんじゃねえか.

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