本日の石原学舎 2023年1月16日(月)

高2数学は積分計算の初歩.簡単な有理式や三角関数,指数関数の積分を確認してから,一次関数が中に入っているタイプの置換積分まで.これだけで数学IIに比べると積分できる関数がずいぶん増えているのであるが,面倒臭さを考えるとまだ1/4程度である.これからまだ先は長い.頑張ろう.

人に教えるようになってから,学習時の強調ポイントが変わってきた.数学IIIの積分計算をちゃんと練習しましょう,というのは,石原学舎で教えるようになって初めて意識するようになったことだ.高校生の頃に積分練習を意識的にやった記憶は全然なく,整数分野とか数列,空間図形みたいなところが面白くて時間をかけていた.しかし,教えるようになって生徒さんたちを観察していると,教科書に毛が生えたような積分ですらフリーズしていることがままある.理系で大学に入りましょう,ということであれば,身につけていなくてはならない技術や知識は教科書レベルよりは上であるはずだ.そして,どうやら二週間から一ヶ月程度積分練習をしていないと(というか,理系の受験生がそんな長期間微積分の問題をまともに解いていないということ自体が恐怖以外の何者でもないんだが),置換積分や部分積分をすっかりお忘れになるらしいということもわかってきた.これらが,合成関数の微分法や積の微分法をひっくり返しただけであるとわかっていれば(わかってない人多いねん.なんで?),その場で公式を導出することも可能だろうが,そもそもこれらの計算技術は九九みたいなものだ.普段から当たり前のように使って,当たり前のように磨いておかなくてはならん,ということを大人になってから知ったのである.理系のみんなはサボらず毎日積分,を合言葉に毎日を過ごそう.

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