オケ練習

来年1月の演奏会の初回練習に出てきた.ベートーヴェンの「運命」とモーツァルトの「ジュピター」で,古典以降のシンフォニックな曲を最初から最後まで弾くのは十数年ぶりだろうか.楽章を抜粋してというのは時々やってたけど,全部弾いたのは有名な曲だと2009年に演奏した「シェヘラザード」以来だと思う.ラターとかフォレのレクイエムも同じ頃に演奏したのだったか.

今回はあまりに久しぶりすぎて様子が全くわからなくなっている.まず,指揮者と離れてるとタイミングがわからん.そして,右の方から聞こえてくる管打楽器と弦楽器がズレてると,どこに合わせればいいのかわからん.チェロの前列の音も聞こえん.それよりなにより,指がもつれるような難しい場所もある.まあぼちぼちやっていくだ.室内楽とは勝手が違いすぎる.

オケで弾いていてあかんなあ思うのは,どうしても管打楽器と張り合ってしまうところ.彼らが音を出していると,自分の音が完全に聞こえなくなる.自分の音が聞こえないというのはものすごく不安なので,聞こえるように頑張るのであるが,そんなことをしても聞こえるようになるはずもなく,無駄なエネルギーが消費されてゆく.大切なのは分をわきまえてそこそこのところで諦めることだ.ちゃんと音が出ていると,信じるふりをすることだ.管打楽器が頑張っているところでチェロが頑張っても仕方ないのであるが,ではどのくらい手を抜いても大丈夫なのか,ということには興味がある.多分,完全に弾くのをやめると全体的な音に影響がある.でも,しゃかりきになって弾いたところで得るものはない.そのギリギリラインがどのくらいなのかを確認したい.でもそんなしょうもない実験にオケの皆様を付き合わせるわけにもいかないし(知らん人しかおらん),死ぬまで知らずに終わるんだろうな.

それはそうと,帰りのタクシーを予約するためにスマホを使ったのであるが,もしかしたら初めてスマホで会話をしたかもしれん.これまでは,自宅の固定電話にかけて(留守電だけど)電波が通っているかを確認したことしかない.全くスマホとしての用をなしていないが,今日の練習でもメトロノームとして使わせてもらったし,それなりに役に立ってはいるのだ.

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