大勝

どうやら予想通り自民党が大勝したらしい。我らが愚民大衆は記憶力が悪く学習能力が低い。郵政選挙で小泉が大勝して何が起きたか。自民党の自滅で民主党が大勝して何が起きたか。米民主党の自滅でトランプが大統領になって何が起きたか。何でこんな直近の悪夢すら覚えていられないのであろう。

まだ有権者になったばかりの子供はともかく、有権者になって十年も経てば、政治家という生き物が党派を問わず一般民衆の敵であることがわかるはずだ。彼らの目的は、我々国民から金を収奪すること、そしてその免罪符として選挙を利用しているだけなのだ。それなのに、なぜか何らかの政治的思想に染まってしまって、政党や政治家を支持する、という愚かな行動に出る人々が後を絶たない。

別の例を挙げよう。大人になって社会を見渡してみれば、宗教団体というものが宗教を問わず一般民衆の敵であることがわかるはずだ。彼らが目指していることは、信徒から金を奪うこと、金を奪える信徒を増やすことだ。そんなことは誰でも知っているはずなのに、なぜかいるはずのない神様とか上位存在にすがってしまう愚かな人々がいる。

よく考えて欲しい。もし我々一般民衆がとても良い生活をすることができるようになったとしたら、何が起きるか。脅迫されている人間はコントロールしやすい。言うことを聞かなければ明日の衣食住が危ない、という状況であれば、国民はコントロールしやすい。豊かで安定した生活がみんなに保証されたら、コントロールする側の人間には都合が悪いのだ。それに、豊かで暇な時間が増えたら、コントロールする側の不手際や不正が見抜かれやすくなる。要するに、コントロールする側に立って考えてみれば、一般民衆の生活をよくするインセンティブが何一つないのだ。

だから、選挙においては、今目の前の政党や政治家が何を約束しているか、ではなくて、一般的に彼ら彼女らが何を目指して政治家をやっているのか、そしてこれまで政党や政治家が実際に何をしてきたのか、ということを考えるべきである。そう考えると結論は一つで、どの政党に関しても、絶対に大勝させないことだけが正解だと思う。いいかげんに、公民の授業で「自分のよいと思う政党と候補者に投票する」ということを教えるのをやめるべきだ。政党と政治家はすべて敵である、というのが前提条件で、その上でどこにも大勝させないような投票行動を考えましょう、と教えるのが正しい。

今回の選挙や米国大統領選とか見てると、民主主義というのは専制政治にとってきわめて都合の良い制度なのだなあと痛感する。

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