原書で辿る、宇宙開闢から終焉まで。

B.Greene "UNTIL THE END OF TIME"読了

一般向けの科学書をこれまでに何冊も書いているGreene教授の最新刊(といっても5年くらい前の本だけど)。Greene自身はstring theory を専門にしている。 2024年の秋ごろ買って最初の方だけ読んで放置していたのを、年末の暇な時間にまとめて読んだというわけ。テーマは、宇宙開闢から宇宙の最後までの宇宙史である。もちろん、これからの話は、数十億年先くらいまでしか確定的な(といってもそれほど確定的ではないのかもしれない)予測はできていない。最後の方はいくつかあるシナリオを並列して、いずれにしても宇宙は死んだ状態になる、という結論を導いている。

これに類する本としては、これまたベストセラーになったS.Hawking "A BREIF HISTORY OF TIME"がある。塾長は高校生の時にこの本を買って読んだ。原書と翻訳と比べると、原書が1000円ちょっとだったのに対して、翻訳書はその2倍くらいだった。で、塾長はその頃英語ができるようになってきていたので原書で読んだと。物理学や宇宙論についての一般的な知識はあったので、それほど困難なく読めたが、当時の書評を見ると、難しいという感想の方が多かったように思う。もちろんHawkingの計算そのものは我々一般人がフォローできるはずもないものであるが、お話として読むのであれば、特別難しいものとは思わなかったし、ボキャブラリー的にも、ある程度英語ができる高校生なら難しくないレベルで書かれていた。

で、このGreeneの本であるが、高校生が英語読解のために(そして楽しみのために)読むとなった時に現実的であると言えるのか、というと、ちょっと厳しい気がする。もちろん、私立や国立の中高一貫校の生徒さんならば読める子が多くいるだろうと思うが、普通の公立校の、すなわち当時の塾長程度の英語力の高校生が挑戦するには、ちょっと語彙が難しいし、分量的にも厳しい(300ページ以上。Hawkingのものは200ページ程度だったはず)。宇宙論について英語で読みたいという高校生はちょっと古いけれどHawkingの本の方が安全であるような気がする。もちろん、ガッツで読んでやるぜ、という中高生は頑張って読めば良いと思う。この本に出てくる修飾語は、一般的な科学好きな中高生が知っているよりも芳醇なので、ついでにそれらのちょっと難しめの修飾語を自分の単語集に付け加えるようにすると、英語の勉強にもなるんではないか。

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