チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲イ短調「偉大な芸術家の思い出のために」
昨日の演奏会はあいにくの天気であったが,どうにかこうにか10名ほどのお客様に来ていただくことができた.
一曲目のショパンは塾長のソロであったが、案の定結構緊張してしまって,序奏のところはまあまあ綺麗に弾けたのであるが、ポロネーズに入ってからはぐちゃぐちゃしてしまった.まあ,あんなもんです.
二曲目はクロイツェルソナタで,うちのヴァイオリンがあんなに緊張しているのを久しぶりに見た.本人曰く「なんの曲をやるのかわからんくなった」とのことで,そりゃあんた練習してないからです.第二楽章以降は持ち直して,見事な演奏を聴かせてくれたのであった.そして,本日の公開レッスンでも同じところで緊張していたという.確かに冒頭のソロの重音とか,なにやらせるねんと言いたくなる気持ちはわかる.
三曲目はチャイコフスキーのピアノ三重奏曲で,こちらは第二楽章を学生時代にやって,そのまま第一楽章は放置したままであった.塾長自身は他のメンバーと第一楽章をやったことがあるのだが,薫トリオのメンバーでやるのは初めて.冒頭のチェロのメロディーでテンポを正しく把握することができず,その後の対旋律ももつれるはずのないところで指がもつれて「あわわ」となってしまったが,それ以外のところは全体としてはよくできているような気がする.とりあえず,YouTubeにアップしたので、時間がある時に見てくださいませ.何せ長いので、第二楽章は変奏ごとにチャプター分けしてます.
今回改めて思ったのは,やっぱちょっと良いマイクを使うと音が良い,という当たり前のこと.これまで使っていたポータブルレコーダーの調子が時々悪かったりしたため,数年前から外部マイクを入手するか迷っていたのであるが、昨年ちょっと予算に余裕があったので、マイクとレコーダーを両方入手したのである.ここ数年の趣味的散財においては最もいい買い物をしたように感じている.ただ,感度が高いので空調の音はどうしても入る.数学や物理の解説動画ならノイズ除去のプラグインを使うところだが、演奏の録音でそれをやると肝心の楽器の音が若干劣化するので、それは避けたい.ということで,主に左側からホワイトノイズが聞こえてくるのは,左側にあるエアコンのせいですよ,と弁解させてください.

