予備校
国公立大学も前期の発表が終わり,本年度の結果もだいたい出揃ったと言える.合格した受験生たちはそれぞれ下宿を探したり遊んだりして,残念な結果になった受験生たちは予備校を探したりしているわけだ.
で,浪人をすることになった場合にどこでどんな形で浪人するのが良いのであろうか,というのは受験生本人だけでなく保護者の皆様も頭を悩ませる問題である.
まずはっきりしているのは,世の中の人々の99%以上は,何らかの強制的イベントがないと頑張らないということ.宅浪を考えている,という生徒さんがうちの生徒さんにいた時は,塾長は割と全力で阻止しようとする.おそらくほぼ確実に家でゴロゴロ生活をして,現役時よりも成績を下げることになる.
そうなるとどこか予備校を探すことになるのであるが,上に述べたことからも分かるように,予備校の存在意義は第一に受験生の生活リズムを整えることにある.生活リズムを整えるなどという馬鹿馬鹿しいことに何百万も支払うのは重ね重ね馬鹿馬鹿しいということは全くその通りで,授業料を支払う保護者としては許し難いことかもしれないが,まずはそこが絶対的に重要なのである.
その上で,毎日コツコツ予習復習をして,抜けやすいところは適宜反復練習をして,余計なことに手を出さずに頑張ると,一年経つ頃には現役時よりは安定して受験できるようになっている.ものすごく伸びる,ということはあまり期待しない方が良い.ものすごく伸びるのは,地頭がよいのに現役時に全く勉強してなかったような受験生に限ると思っておくのが正しい.都合の良い話はなく,なすべきことをきちんとなしていれば,持てる能力をフルに発揮できる,という面白くも何ともない結論になる.それがつまらんというのであれば,地に足のついた充実した人生を送ることは難しいんじゃないかなあ.