学食
塾長は貧乏性なので,出された食事は全て食べる,というのが倫理観に強く刻み込まれている.したがって,特に学生時代には,学食でも飯屋でも居酒屋でもスーパーやコンビニの弁当でも,残さず全部片付けることを信条としていた.
しかし,必要以上に食べれば当然体に負担がかかる.身体を壊してまで無意味な倫理観に従うのは馬鹿馬鹿しい,というのが現在の塾長の立場だ.すなわち,カロリーオーバーであると考えられるのであれば,米も肉も油も,遠慮なく残せばいいのだ.米粒一つ残さずに食え,というのは,食料が足らない時の教えであり,カロリーが足りているのに不要なカロリーまで頑張って摂取するのは目標と手段を取り違えた,愚かな選択である.若い頃の自分に伝えたい.多いなら残せ.無理して食うな.たとえ今後食糧難になったとしても,今無理して食ったものがその時に役立つことはない.「世の中には十分に飯を食えない人がいる」という感傷には何の意味もない.もっと自分の健康を優先せよ.そして,もっとお天道様の日を浴びて運動するが良い,と.