Apple Music Classical (その3)
Apple Music とClassical の倉庫は同じっぽい,とテキトーなことを書いたので,ちょっとだけ確かめてみようと思った.んが,簡単な検索で出てくるアルバムがあまりにも多いので,全部チェックするのは諦めた.Mac のApple Music とClassical の両方で「ラモー」を検索してみたら,こんな感じ.Mac 側がApple MusicでiPad 側がClassical になっている.
Mac の方では通常の検索窓に「ラモー」と入れて,そのページに現れた作曲家ラモーを踏んだらアルバムがどひゃっと出てくる.Classical の方(iPad に写ってる方)で通常の検索窓に「ラモー」を入れると,アルバムは一枚しか出てこない.
ただ,「見つける」から作曲家のタブを選んで,そこに現れる検索窓に「ラモー」を入れると,アルバムがアホみたいにいっぱい出てくる.この時点で,Mac側に200枚近くが表示されていて,iPad の方は数えるのも面倒くさい感じで並んでいる.諦めて,iPad 側(Classical )から適当に二、三枚ライブラリに入れてみたら,Mac側でも入っていた.やっぱ二つの倉庫は共有されているっぽい.
それで,Classical になって本当にクラシック音楽の検索性が上がったのかどうかを考えてみると,少なくとも塾長の使い方では恩恵はないようだとわかった.まず,例えば作曲家を探そうとしても,そのタブで出てくる作曲家たちが膨大で,ラモーがどこにいるのかわからず,結局検索窓に入れることになる.それも,一旦作曲家のタブを踏まないとあかん.あと,コンチェルトを探そうとするとどこを調べて良いかわからない.ただ,作曲家を選んでしまえばその後は「人気作品」のリンクを踏むことで,倉庫内のその作曲家のおそらく全ての作品の関連アルバムが見つかる.アルバムが多すぎる曲だとそこから探すのも大変そうだけど.ハイドンの交響曲とか.ドヴォコンとか今日の時点で188枚あったよ.
それぞれの作曲家を選ぶと,その次に楽器編成や曲の種類が出てきて,とか,楽器編成を選ぶと作曲家が出てきて,みたいに,下の階層に進むに従って細かい選択ができるようなシステムになっていればもっと使いやすくなるのだろうと思う.あと,アルファベット順に並べるようにしてほしい.日本語に直した時の作品名がわからんよ.現状,塾長程度のクラシック好きにとってはApple Music の倉庫で十分にでかいので,この程度の検索性であればApple Music で問題ない.
やっぱり不思議なのは,Appleがなんでクラシックなんかのアプリを作ったのかってことだ.Apple は文化振興にも力を入れてますってアピールしたいんだろうか.クラシックを聴く人々は,年寄りのオーディオを聴く人々と結構な程度かぶっているはずで,そういう人々はストリーミングなんてバカにしてるからこんなことしても一銭の得にもならんのじゃないか.
塾長はストリーミングサービスは大変良いと最近は思っている.ストリーミングで聴ける音源のほとんどは,物理CDを入手しようとしても難しいものばかりだし(特に盛岡在住だと絶望的だ),Apple Music だけでなくAmazon Music HD なども,普通にアンプに繋いでスピーカーで鳴らせば十分以上にちゃんとした音だし,ヘッドホンで聴いても全然問題ない.この音質で気に入らないような素晴らしい耳をお持ちの方々は,オーディオなどに金をかけるのではなく,毎晩ちゃんとしたホールで一流の演奏家の演奏を聴くべきだろう.一枚のレコードやCDをじっくり聴くのではなく,聴いたことのない曲をたくさん聴きたいような人間には,ストリーミングサービスが良い.そもそも,一枚のレコードやCDをじっくり聴くという聴き方が歪んでるんじゃないのかと思わなくもない.
あと,落語や演歌の音源が揃っているのも素晴らしい.落語に関しては Apple Music の方がAmazon Music よりも充実している.なんだか自分の生活がApple とAmazon とGoogle に支配されているのを痛感する.よくないんだけど,いいんだよなあ.