塾長のお気に入り(紳士なノート)

塾長は万年筆が好きだ.しかし,この時代遅れの筆記具は,鉛筆やシャープペンシル・ボールペン・水性ボールペンと比べて明らかに困った点がある.紙質によって書き味が全然変わってしまうのだ.もちろん,鉛筆やボールペンでも紙によって書き心地は変わるが,万年筆ほど致命的ではない.塾長も万年筆に合ったノートやルーズリーフを常に探してきた.需要のない製品であるためか,廃盤になってしまったり,売っているところが限られているような紙製品もある.例えば,以前にも書いたが東大で配っていたクリーム色のメモ用紙や,薄っぺらいメモ用紙は大変書き心地がよかったのに非売品だった.東大生協のクリーム色のノートも多めに購入しておいたが,卒業後しばらくして使い切ってしまった.

で,しばらくはそこらへんの文房具屋で売っているノートやルーズリーフを使っていたのであるが,十年くらい前のある日,丸善かどこかでこの「紳士なノート」というのを見つけ,これが万年筆に大変良いというので,それ以来ずっと使っている.他のメーカーも万年筆用と銘打った紙やノートを販売しているが,塾長の知る限り,なめらかな書き心地が好きな人にとっては,最高の選択肢だと思う.紙質だけでなく,製本も糸綴じでしっかりしていて,かつパタンとしっかり開くのが素晴らしい.高いけど,ワシ大人だからこのくらいの出費は大丈夫.中高生だと厳しい,というか,勉強に使うならiPadのノートアプリ一択でしょ.

だが,一つだけ愛せない点がある.表紙にある意味不明な英文が,せっかく綺麗にデザインされている表紙を台無しにしている.Choose the paper like you would a good pen. とあるのだが,塾長にはこの英文の構造が理解できない.有名な詩人か小説家の文だったりするの?なんか,英語のできない阿呆な人が,Yahoo翻訳かGoogle 翻訳に放り込んで適当に書いたようなものに見えるんだけど.ということで,この表紙を見たくないので,普段はカバーをかけている.最近ゲットした紙製のハードカバーはいい感じ.

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