セロ独話スペシャル

午前中にマリオス小ホールを借りて,バッハを録画してきた.デフォルトの照明だと追加料金なしなのだが,ちょっと舞台上が暗くてスマホのカメラ性能だと危ないと思い,一番安い照明(1000円)を使わせてもらった.ほんのちょっとのプラスαなのに技術員さんがいなくてはならず,なんだか申し訳ない.

一人でマリオス小ホールを完全に貸切で使ったのは初めてであるが,これは本当に素晴らしい.たった5000円で3時間もの間,極めて優れた音楽専用ホールを自由に使えるのだ.まあ,クソバカ高い住民税を毎年払ってるんだから,このくらいの還元があってもよいとも言える.あまりに楽しかったので,来年3月にも同じことをすることにした.三ヶ月以上前の予約だと演奏会扱いになってしまうとのことで,ちょっと割高ではあるが,それでもいい.一年に何回か高級ステーキを食べるようなもんだと思おう.

響きの良いホール(片桐氏は「魔法の箱」と言っている)は,楽器のクオリティを上げてくれる.何億円もする楽器を弾く機会は一生に何度もないし,当然自分で買うことも絶対に不可能であるが,建てるのに何10億円もかかった音楽専用ホールを数千円とか数万円くらいで借りることで,自分の楽器が数千万円くらいの音になるというのは,小市民的ではあるが十分に嬉しくて楽しいことであろう.あと,背景がちゃんとしているのもいい.石原学舎での録画だと,後ろが汚いので左右をかなりカットしなくてはならなくて編集が面倒臭いし,画面が狭くてケチくさい.

ほとんどずっとカメラとレコーダーを回しっぱなしで,都合3本の動画ができた.それぞれ「セロ独話スペシャルVol.~」と銘打っている.個人的にはVol.2の出来が一番良いように思う.Vol.2一曲目の第6番プレリュード,最後の第5番のプレリュードがまずまずである.

ここ二ヶ月ほど無伴奏は第4番から第6番までをしつこく録画してきたが,来週から年内いっぱいは第1番から第3番までかな.来年3月のセロ独話スペシャルは,バッハ以外にも無伴奏曲を何かやる予定.シベリウスとカサドが候補.

セロ独話スペシャルVol.1 第6番から抜粋.最初から最後まで入ってるのはクーラントだけかな.
セロ独話スペシャルVol.2 第6番のプレリュードと第5番.編集が面倒になって,第5番は全部入れてしまった.
セロ独話スペシャルVol.3 は第4番.大体全部入ってるように思う.ところどころ抜けてる.

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