週末塾長

今週末は物理の準備をしてた.

まずは,物理チャレンジ過去問の解答作成.一気に15年分とかは体力的に無理なので,ぼちぼちやっている.物理チャレンジは,数学オリンピック予選と異なり,頭を使うところはほとんどない.内容的に8割以上は高校レベルだし,それを若干超えるところも大学初年級の物理の経験があれば,どれも自分でやったかどこかで見たことのあるものばかりだから.ただ,せっかくなので生徒さんに配布できるくらいに読みやすい解答を作ろうと考えていて,そこでちょっと時間を取られている.

もう一つは,大学受験生用にガウスの法則のルーチン問題とその解答を作成すること.これまで10年以上高校生に物理を教えてきて,毎年ほぼ確実に生徒さんたちがつまづくor きちんとした考え方や計算の道筋を知らないがために安定感がない,という分野がある.力学だと,運動方程式と束縛条件を正しく立てること,それと,こないだルーチン問題集を作成して授業でやらせた単振動がその代表的な例だ.電磁気学だと,学び始めの静電気やコンデンサーの初歩(回路問題は大抵誰でもできるようになる)が非常に危険な分野だ.ガウスの法則を正しく使える生徒さんをほとんど見たことがない.これまでは,生徒さんに購入してもらった問題集を使ってそのあたりの演習をしていたのであるが,苦手分野に関しては通常よりも演習量(と時間)を増やさないとどうにもならんと考えて,例年以上に分野ごとのかける時間をアンバランスにし,ダメダメ分野に備えることにした.教える時間の平等を目標とするのではなく,最終的な結果の平等を目標にすべきでしょ.幸いなことに私塾である石原学舎なら,歪なカリキュラムにしても誰にも怒られんわ.

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