鬼滅の刃

炭治郎くんは最初の頃から結構説教くさい.鬼に対して「お前らがぶっ殺した人にも家族がいるんだ」的なことを話しても,そもそも鬼さん(特に親分)は人類社会とは別の価値観で生きているので,食事中のライオンに「お前が食ってるカピバラにも家族がいるんだ」みたいな説教をしているように見えてくる.

人と鬼とまで違わなくても,国境を跨いだり時代を跨いだりすれば価値観は変わる.だから,相手に自分と同じ考え方を期待するのは傲慢であり甘えである.戦略的には,何考えているかわからない相手の善意に期待するのではなく,何考えてるかわからない相手が自分を必要とする(自分たちを破滅させると相手も破滅する)ように自らの実社会における価値を高めることしかあるまい.こちらが相手を必要とするような関係にはしてはならないのだ.その意味で,21世紀の日本は完全に方向を誤ってしまった.我々は自らの価値を高めるチャンスを逃し,奴隷への道を切り開いてしまったようだ.

Follow me!