共通テスト終了

うまくいった生徒さんも,そうでない生徒さんも,ここからは切り替えて2次試験の勉強をするだ.

毎年書いてるけど,なんで市内の高校生が県立大学まで行って受験しなくちゃならんのだ.交通の便は悪いし,周りには何もないし,バスに乗ってみんなで会場に行くなんて全滅のリスクを背負う必要がどこにあるのかさっぱりわからん.どうせほとんどの高校生が受験するんだから,現役生は母校で,浪人生は岩手大学で,てのじゃダメなの?塾長は現役か浪人かどっちか忘れたけど,母校で受験したぞ.

そして受験生の皆様方が頑張って試験を受けている間,塾長は物理チャレンジ(物理オリンピック国内予選)の問題を解いたり,剛体の力学を勉強しなおしたりしてた.高校では剛体の釣り合いまでしか学ばないが,物理オリンピックでは剛体の運動も出題される.真面目なテキストと並行して,何十年ぶりかでFeynman Lectures の該当部分を読んでみたが,めっちゃ面白い.重心の計算にパップスの定理を使うとか,慣性モーメントの計算を対称性と平行軸定理と直交軸定理だけで(一箇所も積分なしで)やってみたりとか,定義に従って愚直な計算をすることに慣れている身には本当に新鮮だ.他の教科書とか演習書だと,例題とか演習の計算が合っていればそれ以上本文を真面目に読む必要がないことがほとんどなんだが,Feynman Lectures については,計算が合っていても雑談的なコメントや全く想定していない別解があったりして本当に楽しい.先ほどの例もそうだが,フィギュア選手が手を体に近づけることで回転速度を上げるという説明をした後で,なんとそのエネルギーの源がなんやろかという話に進んでコリオリの力の説明までして,さらに回転系で半径方向に進んでも接線方向に進んでもコリオリの力の表式が同じであることを,ベクトルも何も使わずに初等的に示してしまっているのだ.ああ,これこそ傑作というものだ.この本は,かちっとした教科書的な教科書で愚直な計算を身につけてから読んでみると,ものすごく面白い.そして,自分がアホウであることを痛切に感じさせられる.

雪がいっぱいだ.そして電線が汚い.アプリを使って消せないか.

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