ファーバーカステル伯爵コレクション
クリスマスプレゼントにめっちゃ格好いいシャープペンシルを買ってもらった生徒さんがいた.そんで,学生時代に塾長も格好いいシャープを買ったのを思い出して,ペン立ての中にあったのを久しぶりに引っこ抜いてみたら,銀メッキが真っ黒に錆びていた.ちょうど最近ハクキンカイロを磨くためにピカールの布を買っていたので,それで磨いてみたらまあまあ光輝くようになった.
このシャープペンシルは,軸が木製で,しかも素材はヴァイオリンの弓に用いられているペルナンブコである.購入当初に比べるとかなり色が濃くなっている.金属部分は銀メッキで,最近のモデルはここがプラチナメッキになっているためサビが出ないようである.で,このペンは大変格好が良いのであるが,機能的には最低であり,見た目だけの観賞用筆記具と言って良い.まず,細すぎる.好みは人によるのであるが,ペン軸はある程度太くないと力が入ってしまって長時間筆記に耐えない.そして,重すぎる.ある程度太ければ重くても持ちやすいのであるが,細くて重たいというのは救いがない.さらに,0.7mmの芯で日本製のものだと芯がでないものもある.もちろん純正品であればちゃんと機能するのであるが,純正品は塾長が学生時代でも12本(たったの!)で700円とか800円とか,めちゃくちゃな値付けだった.購入当初,日本製の芯が出なくて購入店に電話をしたら「純正品が使えるのであれば不良品ではありません.まあ,伯爵様ですからお金を出して純正品をお使いになるのが良いのかと」みたいなことを言われた.結局いくつか試して,uni のものなら使えるとわかり,ボッタクリ伯爵の純正芯は使わずに済んでいる.筆記具としての性能が0なので,この10年以上全く触っていない.塾長は使わない筆記具を生徒さんにあげちゃうことが結構あるのであるが,このシャープペンシルは多分あげることはないと思う.真のマニアはガラクタをも愛すると言う.塾長はマニアではないけど,なんとなくマニアの人々の気持ちはわかるような気もする.ファーバーカステルをガラクタとか言ったら伯爵様に怒られるかもしれんな.