都立高校入試スピーキング試験

去年くらいから,都立高校の入試で実施予定の英語スピーキング試験の話題を目にするようになった.問題点はいくつかあるようで,

  1. 採点が不公平になる可能性あり
  2. 現場の先生方が内容を知らされていない,わかっていない
  3. ベネッセに外注している

みたいな感じ.フィリピンで採点をするという話もあり,ベネッセの外注先がフィリピンの企業とかであるという話なのかもしれない.英語もすっかりグローバル言語になって,フィリピンの英語ももちろんネイティブであることには変わらない.ただ,ある程度以上の知的レベルを持った人間でないと,地域毎の訛りの特徴や言い回しなどは知らんだろうし,そもそも下手くそな日本の中学生の英語を採点したら全員0点になったりするんじゃないか.それならそれで公平と言えなくもないか.いや,フィリピン英語を練習できる環境にある金持ちに有利になるとか,いやいや,金持ちは都立高校なんか受けないか.とまあ,採点の公平性だけでもツッコミどころは満載だったりする.

学校の先生が詳細を知らんというのもすごい.確かに,主導しているのがベネッセであるとなると,学校の先生にできることはなかろう.というか,この時点で中学校の英語の先生方は校長にかけあって,校長たちは教育委員会と高校の先生方と相談するなりして何らかの方策を練るべきだろう.もしかしたら,やってるのかもしれんが.まともな頭脳を持っていれば,これが大学入試共通試験と同じ根っこの問題であるとわかるはず.阿呆なことを決めているのは一部の阿呆な連中なわけで,文春にリークするなり,他のメディアにたれ込むなりして,外からもっとツッコミがでるようなアクションを起こすべきだろう.

ベネッセに侵食されているのは岩手のような地方都市だけだと思ってたら,日本のど真ん中まで侵食されているというのがわかったのが大学入試共通テストの英語騒動だった.創価学会や統一教会と同じで,金の力で国の在り方や教育のあり方を変えようとする連中はきちんと排除しなくてはならない.ベネッセとか東進は教育産業における創価学会や統一教会のようなものだ.地方の教育委員会もできるだけ彼らを排除すべく動くべきであろう.

それはそうと,試験の形態が変わったときの情報発信によって,各々の塾のポリシーみたいなものがわかる.「これからは〜のような技能が求められる時代になります.したがってうちでは〜のような学びを進めます」という感じのコピーをうってる塾は,「よっしゃ儲けるで!」というタイプ.ワシはそういう思考停止拝金主義型宣伝の仕方に嫌悪感を覚えるのだが,拝金主義だと生徒の力が伸びず,きちんとやっていると生徒の力が伸びる,というわけでもないので,保護者の方は宣伝内容についてはあまり気にする必要はないと思う.問題は,教える側が,自分の教えている内容を理解しているかということで,これは結構重要かつ微妙.せんせがいっぱいいる場合,質が担保されてるのかというのはね・・・

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