4号線

今日の明け方までやっていた4号線の工事は,とりあえずうちの前の部分に関しては完成したらしく,めっちゃ綺麗に舗装されてた.これで夜も静かに眠れるというものだ.

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M.ブルネロというチェリストが「24Study days on Cello」という教則本というか,Daily Studies みたいなのを出版してて,塾長は数年前に東京出張した際にアカデミアで見かけて購入したものの,ちょこっとだけ見ただけで放置してた.

そしたら,最近本人がYouTubeでその教則本をネタにした動画をアップしてるのを発見した.撮影はイタリアでコロナが炸裂していた頃で,やることないから動画を撮ってみたということらしい.起きたばっかりで,顔も洗わず朝食もとっていないような格好でカメラの前に現れ,解放弦をボエーッと弾き続けて,そのあとで細々とした基礎練習をやって見せるという,これみてておもろいと思えるのは塾長をはじめとしたチェロ弾きの一部だけじゃねえのか.

で,昨日見た動画では,弓の使い方と音の出方のイメージをマッチの火で喩えたかったらしく,チェロの上でマッチを擦って花火に火をつけるという,なんかすごいことしてて仰天した.マッチをする時の摩擦力とスピードが大切で,そのバランスがうまくいかないと火がつかない,ということはチェロでも弓にかかる力とスピードが,ということを言いたかったのであろうが,やってることが強烈すぎて字幕の英語が全然入ってこなかった.というか,おっさんずっとイタリア語で喋ってて,ちょっと字幕から目を離すと何言ってんのかさっぱりだし,そもそも字幕も喋ってることの1/3くらいしか入ってない.

そして,動画と音質のクオリティがひどいことと,そこらへんをうろついているようなおっさんがぼそぼそ嬉しそうに喋っているということもあってか,チャンネル登録者数も大変少なく,視聴回数も少ない.最近の若手チェリストたちみたいに,最新の機材を使って見栄えの良い動画を作る,ということをしてないからな.チェロと音楽をやったことのない視聴者や,チェロ初心者なんかだと,このおっさんは大人になってからチェロを始めた元気で愉快な田舎のただのおっちゃんであると勘違いしてしまうかもしれない(田舎のおっちゃんであることはどうやら本当らしい.嘘かほんとか,オフシーズンは農業をやっているという話を聞いたことがある).でも,ブルネロの名誉のために言っておくが,この人は日本でそれほど有名ではないかもしれないが,間違いなく彼の世代を代表する世界的チェリストで,実力はみんなが知ってるような有名チェリストや見栄えの良いチェリストと比べても全く見劣りしない.なぜか,このシリーズだけじゃなくて,演奏会のライブ動画もやたらと画質と音質がしょぼいんだが,彼には汚い絵面にこだわりでもあるのだろうか.

この動画で花火やってるで.

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