突変世界

森岡浩之「突変世界」読了

前作は関東地方における空間転移現象のお話だったが,今作はその数年前に起きた,大阪を中心とする関西一帯で起きた空間転移現象前後のお話.今回の方が規模が大きいため,転移後の権力争いなどがテーマになっている.重要な登場人物に,石原学舎の卒業生と同じ名前(漢字は違うけど)の子がいたり,家族構成がよく似ている子たちがいたりして,ああ,あの子たちがこんな迷惑な災害に巻き込まれてなくてよかった,とアホなことを考えながら一気に600ページほどを読んでしまったと.

出版社は徳間書店で,塾長はこの出版社を全く信用していないため,これまで本屋に行っても本棚を眺めることすらしていなかった.今後も気に入った著者が書いた作品とかでなければ,基本スルーする予定.なんでこの出版社が嫌いかというと,学生時代に「相対性理論は間違っている」みたいな本を大学生協で見かけて,最初は面白がって立ち読みしていたのであるが,いやそもそも相対論の内容を全く理解していない素人の書いた本を,売れるからってこんな大手の出版社が扱うってのはいくらなんでも誠実さに欠けるのではないか,と思ったから.儲けていて力のある企業が不誠実なことをやったらきちんと報いを受けるべきだと思うんよ.ちなみに塾長は雪印の製品は20年前から一度も購入していない.忘却は犯罪の幇助に等しい.あと,ジブリが徳間系列と知ってからは,ジブリの映画なんかも見なくなった.そもそも,ジブリの映画がおもろいと思ったことはほぼない.でも,ルパン三世カリオストロの城はよかった.

今回も分厚かったぜ.

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