突変

森岡浩之「突変」読了

「煉獄」シリーズ同様，あまりに分厚いため（700ページ以上）手に取るのが億劫で，購入してから半年以上積読状態だったのをようやく読み終えた．

現代の地球で，一地域が空間転移してしまい，空間転移した先に元々あったものがこちら側に戻ってくるという自然災害が頻発するようになる，というのが舞台設定である．日本ではこれまで，久米島と大阪を含む関西地域が向こう側に転移してしまっていて，3例目として関東の狭い町内が転移するという事象が起き，それに巻き込まれた人々がどのような反応をするのか，先に転移していた人々と向こう側で会ってどのようなやりとりをするのか，というお話．

混乱状態に置かれた人々の行動を描くことがメインになっているが，ワシ的には向こう側の世界とこちら側の世界の関係の方により興味が湧くなあと．