プリンタ
2年前の7月に購入したキャノンの大容量インクタンクプリンタであるが,本日初めて黒インクを補充した.色インクの方はまだどの色も三分の一以上残っている.これはすごいことだ.このプリンタを購入するまでは,残量がよくわからない,しかも内容量がめっちゃ少ないカートリッジのプリンタを使っていて,買い換えるたびにカートリッジの規格が変わるから残ってるカートリッジは使えなくて,みたいな感じで本当にイライラしていた.金がかかるというのもそうだが,それ以上にしょっちゅうインク交換をしなくてはならないというのが本当に腹立たしかったのだ.今使っているCanonのプリンタはそのフラストレーションを一掃してくれた.これが壊れても,しばらくはまた同じキャノンの大容量インクタンクプリンタを使うことだろう.
プリンタ以外の仕事道具についても,消耗品の補充が面倒なやつはフラストレーションが貯まる.例えば,石原学舎を始めた頃はホワイトボードを使っていたのであるが,これもまたインクがいつ無くなるのかわからないし,すぐ書けなくなるし,インク補充型のペンにしたら今度は補充インクを箱買いしなくてはならなくて,みたいな感じで大変イライラした.あと,ホワイトボードのインクは乾くと粉になって衣服に付着し,そこからチェロのニスに固着してとれなくなるという重大な欠陥もある.それで,7年か8年前からは黒板にした.
んがこれもまた問題はあって,まずチョークの粉がどんなに掃除しても取りきれないのだ.黒板を使わなくなって半年経つのに,まだどこからかチョークの粉が飛んでくる.また,気に入って使っていた羽衣チョークは日本の会社が後継者がいなくて潰れてしまった.韓国の会社が技術移転して販売しているが,なんかちょっと違うし,チョーク屋が潰れるなんて考えてもいなかったからこれまた黒板でずっとやっていくのはしんどいなあという判断をした理由になっている.
結局,今はタブレットとスタイラスで書いたものをプロジェクタで投影,場合によってはZoom で共有しつつハイブリッド,という形に落ち着いている.これなら板書自体がずっと保存可能だし,お休みした生徒さんにpdf化して配布したり,あるいは画面録画して授業自体を後で見ておいてもらうという形にもできる.こうしてみると,少なくとも塾長の都合からしてみれば,もう黒板やホワイトボードに戻るという選択肢はないな.もちろん,プロジェクタやタブレットみたいな設備投資は必要だったけど,便利さには勝てませんわ.