あじわう入試英語3
1983京都大学2より抜粋
前回から一ヶ月以上空いてしまいましたが,続きです.
神学というのは,神の啓示に反する証拠が現れてしまったとき,それを神の啓示に合わせるように説明するための技術である,ということを述べた後に次の文章が続きます.構文がどうなっているのか,自分なりに分析してみてから,下の解説を見てください.
なんとなく意味はわかると思うのですが,教科書なんかで見たことのないタイプの文の並びがあると思いませんか.2行目から3行目にかけての構造はつかめるでしょうか.
scientific knowledge being〜の部分は,独立分詞構文なんですね.前回も独立分詞構文がありましたが,この著者はそれが好きみたいです.少し古めかしい言い方なので,最近の文章ではあまり見かけないかもしれません.
次に出てくる Any fresh evidence に対する動詞がなんなのかが微妙ですが,後ろにdiscredits 〜があるので,ここのthat 節は関係代名詞節であるとわかります.主語の部分は直訳すると「現れるかもしれない,いかなる新証拠も」となるのですが,ちょっと気持ち悪いので意訳しました.exisiting theories はdiscredits とconfirmに共通する目的語です.
書き忘れてましたが,最終行のone とsoughtの間にはis が省略されています.