プーチンの国家戦略
小泉悠「プーチンの国家戦略」挫折
ちょっと前に同著者の近著を読んだ.GWだし,そこそこ暇だし,一緒に買って積読状態だった本書を昨日から読み始めたのであるが,前に読んだ本と内容がかぶっているのと,軍事に全く興味が湧かないのと,国家としてのロシアのメンタリティの詳細な解説にはうんざりなので挫折.著者は結構な軍事オタクで,こういう話が大好きなんだろうなというのはよくわかった.人の趣味に口を挟む気はないが,塾長には全く興味のない話で,それにもかかわらず隣に三つもある気狂いどもを相手にするにはこういうことも大事なのかもしれんなあというのが尚更馬鹿げていて,もうええわ,って感じ.
それはそうと,帯に佐藤優氏が「プーチンの思想と実践についての深いインテリジェンス分析の書」とか書いてて,いやプーチンに思想なんてないやろ,お前アホか,って言いたくて仕方がない.この人が時々書いてる記事を目にすると,ああ,こういうできの悪い外交官と鈴木宗男みたいなアホな政治家がいると,隣のジャイアンがつけあがるんですなあとよくわかる.なんでこんなのが大学で教えてるねん.最近やたらと専門教育を受けてない連中が大学で教えるようになってるが,これどうなん?そこらへんのカルチャーセンターでテキトーな講演して小銭稼ぐことと,大学において高度に専門的な内容を適切な形で若者に伝えることは全然違うよ.高等教育のレベルを意図的に下げることで,一体誰が得をするのだろう.