あじわう入試英語2
1983京都大学2より抜粋
宇宙創造の問題に答える方法として,古来形而上学的なものと形而下的なものがあり,そのうち形而上学的な方法としては,神のような超越的存在を考えるものがある,そして神の啓示は選ばれた個人(巫女とか神官とかだろう)に超感覚的な方法で啓示されるまたは感知される,というようなことが書かれています.次の文はそれに続く部分です.まずは自分で読み解こうとしてみてください.ハイフン以降がなんなのかわかるでしょうか.
語法・用法ポイント
either A or B 「AかBかどちらか」
those : 指示代名詞でないときはpeople を表すことが多いです.
省略があることにも注意.
独立分詞構文はあまり見たことがない人が多いかもしれません.文語的な表現方法で,少し前の固い文章ではよく見かけたものです.入試問題で分詞構文や独立分詞構文を好んで出題していたのは京大です.最近は全然見ないですね.明治文語文もそうですが,一昔前(十昔前?)の格調高いと言われる文章が読まれなくなったり読めなくなったりするのはつまらんなあと思います.スーパーのチラシや不動産広告みたいな文章とも言えないような文章を読ませて情報を集めて,それで一体何が残るのでしょうか.そのための勉強に,なんの意味があるのでしょうか.
本文ではこの後,神によって明らかにされた情報は絶対に正しくなくてはならず,時代が下るに従って現実世界と神の言葉が異なってきた時に辻褄を合わせるために神学という学問が発達した,ということが書かれています.来週はこの続きです.