続壁再生
朝8時ごろ,ラジオから聞こえてくる声で目が覚めた.作業員のおっちゃんがラジオを流しながら仕事をしてた.朝の惰眠を貪っていた塾長は,快眠の邪魔をされて若干苛つきつつ,いや世の中の働く人々はワシのような堕落した生活は送っていないのである,と少しだけ反省したのであった.
で,この,音楽を聴きながら仕事や他の作業をするということが塾長にはできない.音が流れているとそっちにちらちらと意識が向いてしまうのだ.読書をするにも,勉強するにも,もちろんチェロの練習をするにも,音が流れていることは塾長には邪魔以外の何者でもない.自分には集中力がないのかもしれないと思うこともある.しかし,これまでに出会った人々と比較して,自分が特別注意散漫な人間であるとも思えない.人によって脳味噌の回路が違って,並列処理がしやすい脳味噌と,そうでない脳味噌があったりするのだろうか.
昼前に,人生相談と思しき番組が流れてきた.内容は聞き取れなかったが,ああいう相談を受ける人々ってのは,どうしてあんなに偉そうなんだろう.そして,ああいう相談をしている人々ってのは,どうしてああも心が弱いのだろう.世の中には,心の弱い人と,心の弱い人を専門に商売する人がいて,そのような組織の中で最も大きいものが宗教であり,国家なのかもしれない.どちらも実体はなく,実体があるのは弱い人々を食い物にして丸々と太ってる指導者たちだけだ.