ドーパミン中毒

A.レンブケ「ドーパミン中毒」読了

依存症専門の精神科医である著者が,様々な症例を示しつつ依存症の原因物質の一つであるドーパミンや対処法について解説する,という本.

最初の方は症例ばかりで,ポルノやアルコールや大麻といった話が延々と続く.なんかアメリカ人はジャンキーと肥満しかおらんのかと錯覚しそうになる.アルコールやドラッグで人生むちゃくちゃになった患者の話に加えて,著者の過去の依存症?についても語られている.ポルノ小説を毎日何時間も読んでいた,ということなんだが,kindleを捨てて一ヶ月くらいで治ったらしく,それって依存症なんですか,という気がしなくもない.それができない人々こそが依存症なんではなかろうか.ちなみに塾長は何年か前,Netflixを毎日みていて,ある時「寅さんシリーズ」を全話コンプリートしようと思いついた.結局,3話くらい見たところで「さすがにこれは人生の無駄である」と思って寅さんの視聴を辞めてNetflixも解約したのであるが,著者の基準だとこれも依存症ということだったのだろうか.

この本にはほとんど出てこなかったが,タバコをずっと吸ってる人も依存症なんじゃないかと思う.母方祖父はチェーンスモーカーで,うちの実家で同居するようになるまでは起きている間中吸ってるような感じだった.でも103歳まで生きたから,めっちゃ頑丈だったんだと思う.100歳になるちょっと前に「健康のためにタバコはやめた」という話をしてて(本当にやめたのかは知らない),タバコ吸っててもじいちゃん頑丈で健康やんか,と思ったのを思い出した.

著者によると,依存症の原因となるものが入手できない状況だと依存症自体が減るということらしい.禁酒法時代のアメリカではアル中は少なかったみたいだし,禁酒法がなくなってからもそれはしばらく続いたんだと.そういうこと考えると,大麻を合法化する,とかやってしまうと,世の中にジャンキーが溢れることになるんじゃないかと心配になる.

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