金庫

実家の客間の押し入れの中に、謎の金庫があるのを我が妹が半年前に発見した。ダイヤル番号と鍵らしいものは発見されていたのであるが、せっかくなので塾長が名古屋にいる時に開けよう、という話になっていて、本日開封の儀を取り行った。ものすごく重たくて立派な耐火金庫で、製造年月日は昭和62年となっている。そのころは塾長もこの家にいたし、うちの両親が立派な金庫などを買うことはありえない。ということで、この金庫の持ち主は母方祖父であることが推定された。安物を嫌う母方祖父が後生大事に保管しておいたものは一体なんなのであろうか、ということで我々兄弟の間でも期待が膨らんだ。もしかしたら金塊なのではないか、いや札束なのではないか、などなど。

そしてダイヤルをいじったり鍵を回したりして苦闘すること15分、とうとう金庫の扉が開いた。金塊でも札束でもなく、母上と伯父上の臍の緒が出てきた。世の中には金よりも大事なものがあるのだ。

ガムテープの意味がわからんです。

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